デジタルでお絵かき ipadとProcreateの一年

デジタルでお絵かき ipadとProcreateの一年 procreate

60歳を過ぎてからipadを買いました。
デジタルでお絵描きがしてみたかったんですが、続かずに挫折しました。
2023年、再チャレンジです。
この一年でわかったことをまとめます。
デジタルでお絵描きに興味のある方
難しくはないかと迷っている方の参考になれば幸いです。

ipadでお絵描き、再挑戦

2023年は一年間デジタルでお絵かきをしました。
2020年にipadを買って、少し使って、なんか嫌になってほっぽりだしておりました。
嫌になった理由は
あれもこれも覚えよう、そうしないと描けないと思って
チュートリアルに励もうとしたからだと思います。


「せっかく買ったのに」
「ずっと欲しかったのに」
一体、なにやってんだ!!という自責の念が強くなり
「よし、今年は再度挑戦だ」と決意したわけです。
「一年で神絵師になる」という目標まで設定しました。

私の買ったipadは2020年製の第8世代、32GBです。
一番安いやつですね。
予算が許せば64GBを買っとけばよかったんですが
アップルペンシルも買わないといけないし
自分に使えるかどうかわからないものに
大きなお金を払う勇気がありませんでした。

お絵かきにはどのipad? ipad32GBとipad pro 128GB

ipadを買うにあたっては、どのipadを買えばいいか、どのお絵かきソフトを使えばいいかという記事をさんざん読みました。
絵を趣味程度に描くだけならば、一番小さい容量でも大丈夫という記事を何処かで読んで
「なら、安いのを」で買いました。


それでどうなったかというと
1月から描き始めて、毎日一、二枚程度描き続けていくと
夏前には「どうもこれではストレージ不足になりそうだ・・・」になりました。


ストレージはいっぱいまで使えるというものではなく
9割が精一杯のようで
すでにある程度の基本的な容量はipadで使われています。


ソフトはprocreateが使いやすかったのでもっぱらprocreateでしたが
アドビのFrescoを使おうとすると、どうも動きがおかしかったり、フリーズしたり。


新しいソフトを入れたり、Procreateのブラシをどんどんインストールするには
躊躇してしまう状況になりました。
そうです、デジタルのお絵描きは拡張していくものと思ってください。
64GBあれば、随分違うと思いますが(現在のipadは64GBが最低です)
膨れ上がるProcreateから、いらない絵を削除しつつ描くということになりました。

まあ、しかたがないや・・・と思っていたら
ひょんなことから
ipad proを買えることになり
夏に、2022年製のipad pro(整備済み再生品)を手に入れました。
大きな画面が欲しかったので12インチ
でも新しいのは高すぎなので
自分にはもったいないと、少し型落ちの整備品を買いました。
アップルペンシルと足して、17万円くらいでした。

買って意外だったのは
画面の大きさ以外はipadとipad proの違いが分からなかったことです


違いがわからないのは私だけかもしれませんが・・・
素人が「ぜんぜん違う!」と思うほどの違いはないように感じます。
価格は4倍違うと思います。
ペンシルは充電が本体にくっつけるだけなので、簡単になりました。
これははっきりした利点です。

10インチで問題がなければ、普通のipadのストレージに多少余裕のあるものなら
お絵かき程度には十分使えると思います。
12インチになると一気に価格が上がりますので
自分がこんなに「高価なおもちゃ」を買って大丈夫か?思案のしどころです。

画面が大きくなると、細部が見やすいので
自分の絵の荒らが見つけやすくなります。
老眼の方にはおすすめです。



ネットには情報が溢れていますが
実際は自分で体験してみないとわからないことだらけです。
機材選びにあれこれ悩んでも
描くことが続けられなければ
元も子もありません。
ここはさらっと流して
本題に入ります。

デジタルでお絵描きをおすすめする理由

さて難所はここからです。
ipadの使い方もわからないまま、お絵かきソフトも使わねばなりません。
デジタルに馴染みがないと
そもそも仕組みが??
どうやって絵を描くのかわかりません。
線は書けるけど、色はどうやって塗るのか・・・

ここで勉強しようとすると
挫折するかもしれません。
私はダメでした。
覚えられないし、覚えても忘れるし
なんか自分では使わない機能を習ってしまうし
「あれもこれもできる」ってことに自分が負けてしまいます。

デジタル再挑戦の私は、結局一年かけてProcreateの最小限の使い方だけを知って
あとはただワンパターンで描いただけになりました。

小さい10インチ画面ではProcreateが使いやすいです。
老眼にも優しい気がします。
Frescoはポップアップされる操作画面で描画画面が小さくなって、つらいです。
自分としてはFrescoの水彩表現に心惹かれたのですが
動作が不安定になるし
途中でProcreateオンリーになりました。
そもそも、頭が2つのソフトを使えるほど、よくなかったです。

Procreateにはブラシがたくさんあります。
最初は圧倒されて、これ、全部ためさなきゃいけないの?と思います。
デジタルでは描きたい画風に合ったブラシを使わないと
思ったような絵になりません。
水彩ふうに濡れるブラシでないと
ベタ塗りブラシでは水彩ふうになりません。

が、しかし
使い良いブラシが一本あれば一応絵はかけます。
色を塗るのには、そのブラシの太さを変えてグリグリ塗ればいけます。


こだわらなければ

ここ重要です

こだわらなければ デジタルはそんなに難しい知識を必要としません。

デジタルの良いところは
ipadとペンシルがあれば、描ける
画材も結構高価なので・・・
あれこれ欲しがると、ものは増えるし
お絵かきソフトは高機能なので深掘りすればかなりの潜在能力がありそうです


修正がいくらでも、何度でもできる
これは人の顔を描くときに実感しました
下手な絵をああでもないこうでもないと修正しまくれるからこそ
気軽に描いてみれるわけで
紙と鉛筆、絵の具なら、到底続きません。


描いた絵を眺めるのが簡単
この一年に描いた絵を簡単に全部見れるわけです
あっちのスケッチブック、こっちの画用紙ってことになりません
置き場所に困ったり、溜まった絵を捨てる羽目にもなりません
(私はストレージを気にして削除した絵も多くあって、初期の絵は残ってなくてちょっと残念です)


SNSに投稿が簡単印刷も簡単
LINEでもちょいちょいですし
人にデータファイルで送るのも簡単です

写真に撮ってというのは、どうも色が違っていたり、シワが写ったり
スキャナーはもっと面倒だし
デジタルでそのまま送る簡単さは計り知れません


この利点を活かせれば、あなたの世界無尽蔵に広がるはずです

デジタルの欠点は
実物がない
しょせんデジタル
です
今どきのおもちゃですが、高性能です

お絵かきソフトprocreate

他のソフトをほとんど使ったことがないので
ここはスルーしてくださっても結構です
ソフト選びに時間をかけて迷うなら、私はprocreateでいいと思います。

多くの人が使っているのでわからないことをネットでの検索が簡単です。
Youtubeの動画も多くて、海外の動画もたくさんです。
買い切りのソフトです。
ブラシは有料、無料のカスタマイズブラシをインストールすることができて
自分でオリジナルのブラシを作ることもできます。
(私のこの一年はブラシに関してはほぼ進歩が皆無でした 描ければいいで納得するので)

それでは、描ければいいで描いた絵を紹介しながらあと一歩、踏み込みます

Procreateで今年描いた絵

Procreateで私が必要とした知識は

1、新しいキャンパスを用意できる
2、ブラシの太さ、透明度をいじれる
3、消しゴムブラシを使える
4、ぼかしブラシも使える
5、レイヤーを増やせる、レイヤーの順序を変えられる、レイヤーのオン、オフができる
8、レイヤーをグループにできる、下と結合できる
9、矢印マークで「ひとつやり直し」「元に戻す」ができる

描いているときに
10,拡大縮小、移動ができる
11,画像の左右反転ができる(人の顔を描くとき!)
12,マスクをクリップ」ができる
13,「ゆがみ」が使える(修正にめちゃくちゃ便利!!)

あともう少しあるけど、主要なのはこのくらいです。
ある程度知識のある人なら、だいたいやり方は知っていると思います。
数日、あるいは数枚描いてみれば、
どうしても必要な操作だったり、便利な機能だとわかると思います。
マスターするのに、そんなに苦労はしません。


12の「マスクをクリップ」はちょっと難しいけれどこれだけを理解するだけなら簡単です。
要は、下のレイヤーからはみ出さないように、色を重ねたいときに使います。

このあたりの知識はProcreateの基本の基本だと思いますが
自分の描きたい絵を描きながら「ここはどうするんだろう?」というときに
やり方を検索して探すのが一番いいと思います。


いろんなチュートリアルがYoutubeにありますが
チュートリアルに沿って勉強するのは
時間の無駄であったり、覚えてもすぐ忘れたり、退屈だったり
自分には必要のないあまり使わないテクニックだったりで
合わない人(私)には合わなかったです。

とにかく「描ければいいんだ」でデジタルを始めるのが私の一番のおすすめです。

これは来年のカレンダー用に描いた絵です。
今年の成果みたいなもんです。

これはすべて、ほぼ一つのブラシで描いています。
ねこじたさんの「シロップ詰め合わせ」のなかの「コーヒーシロップ」です。

PIXIV FANBOXというところはPIXIVに登録が必要かもしれません。
ブラシは無料配布です(ありがたい!)

下絵も色塗りも全部、コーヒーシロップ一本です。
太さと透明度を変えれば、大概、描けます。

背景は多少適当に使ったことのないブラシを使った箇所もありますが(なので再現できない)
動物、草木は全部コーヒーシロップで描きました。
私には非常に使いやすいブラシです。

一番初めはProcreateのブラシの数に圧倒されるんです。
描いてみても、なんか違う、使いにくい・・・と思うブラシも多くて。
ブラシの場所や名前が思い出せなかったり・・・
下絵は鉛筆ブラシで描いている人も多いのですが
私には使いにくかったし
主線を残して書く場合は線にこだわらなければいけませんが
こんなふうに下書きはオフにしてしまうのなら、どんなブラシで下書きを書いても同じです。

この一年で神絵師になるという目標は達成できませんでした

ここまでがこの一年のまとめです。

「一年で神絵師になる」という目標は掲げたけれど、達成できませんでした。
けれど、まあ、それに向かった一年で、
そして、どうだったかの結果も得たので
目標を掲げることは悪くなかったと思います。
一年でできたことは
デジタルの入り口には入れた ということです。

海外のYoutube動画やブラシの検索をすると、様々な画風に出会えます。
自分としてはもう少し違う表現方法を見つけたいのです。
それはProcreateでなのか、違うソフトをつかうほうがいいのか、わかりません。

デジタルのありがたみはなんといっても
修正できることにあります。
危ないときは複製を作っておいて、いじくり回せます

(元に戻せなくなる予感がするときは、複製を作ってください)
やっているうちに、どの段階で修正するのが簡単だったか、
今は手遅れで修正が面倒で「もういいや」なのかわかってきます。

年々、歳をとって、新しいものの敷居が高くなるのです。
そして世の中はどんどん前に進んで行きます。
AIとか・・・
最先端にはとても追いつけません。
でも、昔のデジタル、ドット絵の「なんかつまらない感じ」はもうありません。
そして同時に、不思議にも、アナログの良さも再認識してしまいました。
「自由」ってなんでしょうね?
自由に描く、自由な線、自由な表現・・・
自分の持つ何かをクリエイトする
デジタルでもアナログでも

発揮したいのに発揮できない そういうものを
クリエイトしたいですね。

デジタルの良いところは何度でも修正しまくれる気軽さ
アナログの良さは修正できない愛おしさだとおもいます。

タイトルとURLをコピーしました